浜松工業会 愛知支部

第8回静岡大学ケア情報学研究所「心身健康デザイン」 連続セミナーのご案内(2021年3月26日(金)開催)

浜松工業会事務局より、セミナーのご案内がありましたのでお知らせ致します。

参加方法については以下のご案内をご確認下さい。

 

第8回静岡大学ケア情報学研究所「心身健康デザイン」連続セミナーのご案内

http://jiritsu-kyosei.cihcd.jp/view/35

本セミナーは,からだとこころの健康(Wellness)を創造する
ための基礎研究,応用研究,また要素技術から機器サービス
まで,幅広いトピックで,これからの心身健康デザインについて
考える「場」です.

あらゆる「ケア」に人工知能(AI)を利活用し,みんなが心身ともに
健康な暮らしができる社会の創造を目指し2019年12月に設立した
静岡大学ケア情報学研究所(所長:桐山伸也)とみんなの認知症
情報学会(理事長:竹林洋一)が共催し、FUSEと加賀市が協賛して
開催します.
今回もコロナ禍ということもあり,浜松いわた信用金庫が運営する
事業を立ち上げようするすべての人々のための「コ・スタートアップ
スペース」「コミュニティ」空間の「FUSE」から「オンライン」で情報発信
します.
立場・専門を超えて,痛みとケアについて,みんなで「ごちゃまぜ」で
学び,気軽に交流でき,新しい取り組みへの導火線(FUSE)に火を
つける「場」にしたいと思います.

【共催】静岡大学ケア情報学研究所、みんなの認知症情報学会
【協賛】FUSE(浜松いわた信用金庫)、加賀市
【日時】3/26(金) 17:30-19:15

【テーマ】「痛みとAIをつなぐシステムづくり」
【講師】
青野修一(愛知医科大学医学部疼痛データマネジメント寄附講座・講師)
【概要】
痛みは,主観的なものであり色々な要因によって修飾されます.
ミンスキーのAI理論でも,痛みは「スーツケースワード」であると
述べられており,様々な状況で複数の異なる意味を表す言葉です.
愛知医科大学では,慢性の痛みで悩んでいる患者さんに対して,
心と身体を切り分けずに心身の痛みとして考えて,複数の異なる
専門医・職種のチームで治療に取り組んでいます.これまで,
多面的な評価をデータベース化し,さらに全国の大学で展開させる
ために必要なシステムづくりに取り組んできました.本セミナーでは,
これまでの取り組みの中で上手くいった例や失敗したシステムに
ついてお話し,痛みとAIをつなぐ医学と情報工学の医情連携に向けて,
思いを共有しそれぞれの専門性や地域を活かしながら考える場に
したいと思います.

【テーマ】「天気に関連する慢性痛について」
【講師】櫻井博紀(常葉大学保健医療学部理学療法学科・准教授)
【概要】
慢性的な痛みを抱える患者さんは,様々な症状・複雑な病態を
呈しています.その中には天気の変化,たとえば,雨の降る前や
台風の季節,寒くなったときなど,気温・湿度・気圧が変化する
ときに症状が悪化することを訴える症例がしばしばみられます.
私たちは,天気の影響を受けて発症したり悪化したりする慢性の
痛みを「気象関連性疼痛(天気痛)」と名付けて,専門外来を開設し
薬物療法と併せて運動療法を行っています.ここでは,天気痛
患者さんに実施した,気圧ルームを使った検証や治療方法・機器の
開発について述べたいと思います.これまでの取り組みをふまえて,
FUSEを活用した新しい取り組みの構想について,ものづくりのまち
浜松市から発信し,皆さんと共有したいと思います.

【参加方法】オンライン開催(どなたでも無料で参加できます)
https://zoom.us/j/96228983756?pwd=YUh1SktFRWM3RW50VFZPbFljQ3R1dz09
ミーティングID: 962 2898 3756
パスコード: 762061

【プログラム】
17:30-17:45 渡邉迅人(浜松いわた信用金庫)
「FUSEの紹介」(15分)
17:45-18:15 青野修一
「痛みとAIをつなぐシステムづくり」(30分)
18:15-18:45 櫻井博紀
「天気に関連する慢性痛について」(30分)
18:45-19:15
質疑応答含めたオンライン「ごちゃまぜ」交流会(30分)


皆さん,気軽に奮ってご参加ください.


※ これまで7回開催の本セミナーの詳細が下記より参照できます.
http://jiritsu-kyosei.cihcd.jp/view/16
http://jiritsu-kyosei.cihcd.jp/view/31

【第1回】
「みんなが健康で暮らせるまちづくり」をテーマに,前内閣官房
地方創生統括官の唐澤剛氏と福祉ネイリストの赤松悠氏が話題
提供し,意見交換した.
【第2回】
作業療法の観点から京都橘大学の小川敬之教授が「認知症の
人の生活行為障害の本質と地域共生社会の構築に向けて」に
ついて話題提供し自立共生社会について考えた.
【第3回】
静岡大学出身でMITのMinsky教授の下で研究した Ruuska
Heikki(ドレスデン大学)が,認知的計算障害(Dyscalculia)とAI技術に
よる支援について議論した.
【第4回】
元プロゴルファーの髙岸佳宏氏がグラウンドゴルフパークの利用者が
元気になるメカニズムと,まちづくりへの展開について語り合った.
【第5回】
京都大学大学院医学研究科の中山健夫教授が健康・医療に関する
問題解決を支援するための情報のデータ化とその利活用を促進する
「健康情報学」を紹介した.
【第6回】
一般社団法人未来医療研究機構の長谷川敏彦代表理事を招き,
多面的に新型コロナウイルスについて解説,心身の健康・ケアと
新しい社会のデザインについて議論した.
【第7回】
兵庫県立大学客員教授,元厚生労働省社会・援護局長の岡田
太造氏を招き,AIで考える心の健康・ケアと地域づくりについて
ミンスキー理論を活用しながら議論した。